社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

仕事しててみんなが幸せになるなんてありえないのか

ちょっとお願いしたときに、「自分は制作会社ではないんだからそんなことをさせるな」っていう言い方で断る人って何なのだろうかと…

そんな言い方する人がどういうつもりで制作会社に仕事を発注してるんだろうと思うと、なんかしょんぼりする
仕事に貴賎なんてないのに
それどころか、わたしたちは制作会社に頼まないとなんにもできない存在なのに

もちろん、各社の役割があって、それを全うしないといけないんだけど
そういうこと言う人ってちょっとしたことが地雷になるんだよなぁ

発注するってことは、お願いして、それに見合うお金を払って、ただそれだけのことなのに
なんでも頼めると思ってる人、無茶させてなんぼだと思ってる人、などなど…

普段いい人だと、そんな側面があるのかーと余計に残念になる

うつになるまでは行かなかったけど危なかったなぁと振り返って思う

2016年の夏に転職しました。
その会社(正確には上の先輩)が合わなくて、会社が今でも好きになれないのですが、気持ち的につらかったなぁっていう時期からようやく脱したので、記録しておきます。

ざっくりいうと
●2016年夏に転職
●仕事に馴染めない
●人も合わない
●会社を出ると涙が止まらなくなる毎日
●1年くらい続いたところで心療内科で「不安障害」と認定される
●1か月抗うつ剤を服用して、つらい時期をなんとなく卒業

わたしの場合はひとつ上の先輩と合わないことが、つらいことの大半を占めていました。
先輩が嫌なのが6割、仕事に馴染めなくてつらいのが3割くらい。
さらにその他1割のこまごましたストレスと複雑にブレンドされたような気がして、当時はラビリンスに陥っていました。

【まずそもそも先輩と人として合わなかった】
だいぶガサツというか、悪く言うとデリカシーがない人でした。
クライアントの女性の責任者が少し機嫌が悪いな、という日があったのですが、
会社に戻るなり「あいつ絶対今日生理だよ!」と叫ぶような。
ああ、わたしもテンション低い日はそんな風に思われるんだろうな、と思うと、その先輩を信頼することはどうしてもできませんでした。
クライアントには時短で勤務される女性が複数いたのですが、時短の人を迷惑がるような発言もたくさんあって、自分が将来結婚したら陰に日向に非難されるんだろうな、とか。会社での自分の未来を想像することは、いまも、できません。
そうしてどんどん嫌いになっていくと、服がダサいことも、食べ方が汚いのも許せなくなっていったし、煙草の臭いが我慢できなくてずっとマスクをしていました。

【先輩の仕事のスタンスが合わなかった】
先輩後輩で多少の強弱はあれど全ての人に乱暴な態度だったのですが、とりわけ協力会社の方に対してはすごく高圧的な態度でした。
わたしは協力会社側から転職してきたので、その立場の人の気持ちがよくわかる。
前の会社ではそういう高圧的な人と仕事するのはすごく嫌だったし、自分は転職してもそうならないようにしよう、という気持ちでいたので、その人とチームでいるのはすごく恥ずかしくて、肩身の狭いことのように感じました。
逆に向こうからしたら、わたしが協力会社の側に立ちすぎだ、と歯がゆい気持ちもあったのかもしれません。でも「こっちが優位に立たないとダメ」という教えはどうしても納得できませんでした。

受注発注の関係はなんとなく上下関係ができてしまいがちですが、発注する側は、本来は自分では何もできないから、お金を払ってお願いしている、ということを忘れているんじゃないかなあ。
もちろん、払ったお金に対していい加減な成果があがってきて、不満に思うこともあるわけだけど。
いいものを作る。それに対してお金を払う。っていう、健全な関係がどうして生まれないのかと思うと…せめて自分の周りだけは気持ちよく仕事をしたいなあって思うけど、なかなかうまくいかないものですね。

話が逸れました。

仕事のそもそものいろはがわからない、会社の雰囲気や独特のお作法にも馴染めない、それは転職者にはほぼ必ずついて回るストレスでしょう。徐々に馴染んで薄れていくか、どうしても相容れないで離れていくか。
わたしは、先輩は嫌いだけど、わからないことは先輩に聞くしかない、ということが本当に嫌でした。なるべく話さないように。でも仕事を進めるには聞くしかなくて。
わたしの会社での世界は自分と先輩だけの閉じた世界でした。

会社の定時異動で先輩がまもなくいなくなることが決まっていたので、それまでの我慢…と思ってじりじりと毎日をやり過ごしてきました。今思うとそんなに我慢しないでさっさと異動すればよかったのかな、とも思うのですが(幸いにも会社は異動の選択肢も与えてくれたので)、異動先でも馴染めなかったらもう終わりだ、という気がしてどうしても踏み出せませんでした。これも今思うと、異動先でも馴染めなかったら会社を辞めたっていい、という話なんです。

我慢して我慢して、ようやく先輩がいなくなって、新しい人がやってきました。
意外にもここで「不安障害」が爆発しました。
ようやく解放された!と思ったらなんだか気が緩んだようです。
先輩がいた時はとれなかった夏休みをようやくとって、友だちの結婚式でハワイに行ったのですが、旅立ちの前夜に荷造りをしている最中、いろんな不安がよぎってわけがわからなくなって、涙が止まりませんでした。

新しい人はどんな人だろう?また馴染めない人だろうか?いない間にわたしの引き継ぎミスでなにか起きたらどうしよう?といろいろな不安が渦巻いて、どうせ仕事の電話がかかってきて、せっかくハワイに行くのにわたしはなんにも楽しめないで終わるんだ、という絶望感がすごくありました。今思うと大袈裟なほどに。
前の先輩はわたしがハワイでお休み中でもお構いなしに電話するタイプ(とわたしが思ってるだけで、さすがにそんなことはないかもしれませんが…)なので、その思い込みに支配されていた感じがします。

帰ってきて心療内科に行ってその話をしたら、それは「不安障害」だよ、という話になり、抗うつ剤を処方されました。
もともと心配性、気にしいな性格だったので、それが転職をきっかけに増幅された感じでした。

抗うつ剤を飲んだら劇的に気持ちが前向きになりました。
具体的に言うと日曜日の夜に泣かなくなって、平日も週に1回めそめそする日があるかないか、くらいになりました。
気持ちも楽になりました。前はわからないことがあると仕事に向いてない、先輩に聞きたくない、もう終わりだ、という気持ちになったのですが、わからなくてもまあいいや、仕方ない、という気楽な気持ちが生まれました。前よりも聞きやすい環境になったのも有難かったです。
そうして1か月くらいするとお腹を壊してきて、薬が合わないと判断されました。環境が改善されたこともあり、そのまま抗うつ剤を卒業しました。身体が「薬はもう無くても大丈夫だよ」というサインを出してくれたのかと思います。

いまも嫌な人はいるし、根がネガティブなので今でも仕事向いてない、と思ってしょんぼりすることはあります。会社が好きになれないから転職したい、と毎日呟いています。去年のとにかく嫌だった時のことを思い出すとあそこで踏みとどまれて本当によかったと思います。

#metoo じゃないけど、うつまでは行かないけどこういう人もいるんだよっていうことを示しておきたくて書きました。
これから先に会社を続けていくか、新しい場所を探すかはわかりませんが、ひとまずは「石の上にも3年」という言葉に倣ってもう少し続けてみようと思っています。あと1年半。長い…

忘れらんねえよの「これから」前夜に、今更「犬にしてくれ」の感想

このブログのタイトルは「犬にしてくれ」ですが、これは忘れらんねえよの曲のタイトルから取っています。
わたしは犬がすきだし忘れらんねえよがすきなんです。
新しいアルバムが明日出るというこのタイミングで前作のアルバムについてぐだぐだ書いて行こうと思うのですが、要はこのタイミングで聴き返してたらすごく良かったと改めて思った、という話です。

初めて「犬にしてくれ」を聴いたのは2015年のアラバキでした。
その時はラブ人間の人とかと一緒に忘れらんねえよフィルハーモニー交響楽団として出演していて、忘れらんねえよの歌をアコースティックな感じで歌ってたんです。
時間もちょうど夕暮れ時で、ちょっとセンチメンタルな雰囲気で。
柴田さんが「好きな人が結婚しちゃったんだ」という話をしました。
好きな人が自分じゃない人と結婚して、どうしようもなくやるせない気持ち、みんなも経験あると思うし、これから経験する人もいるかもしれないんだけど、そういう時のソリューションとして、この曲を作りました。
そんな感じの話をしました。
「ソリューション」という言葉を使うあたりに柴田さんに潜む業界感を感じ取りましたが、そんな邪念を吹き飛ばして余りあるくらい、いい歌なんだこれが!!!

要約すると、すきな女の子が結婚してしまって、もう自分はその子の彼氏にも旦那さんにもなれないから、このどうしようもない気持ちを昇華するソリューションとして、自分をその子の家の犬にしてくれ、っていう歌なんです。

で、飼い犬になって、どういう風にして過ごすかというと…

犬になって 君の涙 舐めたいんだよ

犬になって 君の布団に 入りたいよ

 これって、恋人でも家族でも入らない領域だと思うのです。
(恋人の涙を舐める人も同じ掛布団で寝る人も割といるとは思うのですが、それでも)
犬になって、この歌の彼がしたいのは、実は旦那さんになる男より心の近い位置に行くことという、謙虚な振りしてすごいところを突いてくるのです。

わたしのこの歌の印象は初めて聴いた時から今日に至るまで一貫して「エロい歌だ」というものなのですが、なんていうか…なんか、エロくないですか?

犬には何でも話せますし、犬に隠しごとなんてしません。旦那さんと喧嘩して一人で泣いていたことも、お風呂から上がって身体のお手入れをどのようにするかも、寝ている時の彼女の体温や匂いや癖も、全ては犬になった彼しか知りません。「自分しか知らない彼女の姿」があるというところに、エロさを受信しているのかもしれません。


でも、犬なので踏み込めない部分もあるんです。

あと何日かで君は結婚式を挙げる

僕は犬なんで君を外で待ってる

 このシーン、わたしのイメージでは、チャペルの中では新郎新婦が誓いのキスをしてて、そのチャペルの外で、柴犬がハチ公の如くに女の子を待っているんです。犬には当然結婚式なんて概念はありません。中で何が行われているか知らずに、犬はただただ、飼い主の帰りを待ってお留守番している。犬にとってはスーパーでお買い物するから外で待っててね、って入口に繋がれているのと同じテンションなんです。

でもこの犬は元人間だから、チャペルの中で彼女が自分じゃない男と一生愛し合うと誓って、キスをすることをほんとうは知ってるんです。でも犬だから知らない振りをしている。犬だから何も知らないしわからないと言い張っている。

正面切って自分が振られたことに向き合うのは悲しくて辛くてやっていられないから、もともとすきだという気持ちを無かったことにしてしまおうという、そういう切ない歌なんです。
自分にしか知らない彼女の一面を見たいのも、どう頑張っても彼女の気持ちは自分には向かないけれど、せめて違う形で自分だけの彼女を作りたい、という独占欲とか復讐心なんだろうなと思います。

すきですきでどうしようもないけど、この気持ちをぶつけることができない、その気持ちはわたしにも経験があります。それは恋だけではなくて、人としてすごく素敵でお近づきになりたいとか、いろいろなのですが。
内側にどろどろした気持ちを抱えながらも、でも表面上は笑顔で接点を持っていたい、そういう状況を、すごく綺麗に言い表しているなと思って、そういうところがすごくすきです。いい歌だなぁ。心臓がぎゅっとなります。

話は変わるのですが柴田さんが先日インタビューでこんなことを言っていたんです。

――名曲の定義は、聴いた人全員が“これは私の歌だ”と思って、そういう人があらゆる場所に広がっていくことだと、昔、誰かが言ってました。

ね。ロックンロールに限らず、それが音楽の魔法部分。俺は今すげぇ、そういうところに興味がある。すげぇ音楽のすごさというか……なんか馬鹿みたいなこと言ってるけど(笑)、そういうものに感動したいし、そういうものを作ってみたい。今まで書いてきた歌詞が物語ってるんですけど、やれ“友達のバンドがMステに出た”とか。

 ――ありましたね(笑)。「バンドやろうぜ」。嫉妬も丸出し。

それはそれで必死だったから、すごく美しい表現になってると思うし、何の後悔もない。ベストアルバムのために改めて聴いて、いい歌詞だなーと思う。でも今は、もっと音楽だけを見ていたいし、もっと人間の本質に触れてみたい。いい意味でも悪い意味でも、じじい化してるんですよ。

忘れらんねえよ「音楽以外のことを考えるのが面倒臭くなってきた」柴田隆浩の独走インタビュー | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

  

この定義で言うと「犬にしてくれ」も「バンドやろうぜ」も、わたしにとってすごく名曲なんです。
上記のインタビューでさ、柴田さんがさ、これまでは個人的な想いを書いてて、それはそれで美しい歌詞だったけどこれからはもっと普遍的に人間の本質に触れてみたい、という話をしてるんだけどさ、もう既に忘れらんねえよはわたしにとっての名曲を書いているよ、というのを主張したくて、それでこの文章を書いているし、この前勢いで柴田さんにリプを送ってしまったんですけど笑

 

あいつのバンドがMステに出てるから今夜もテレビを点けられないでいる

 

もちろんわたしにはこんな経験はありません。でも友達がFBでバリバリ働いている姿を投稿したり、結婚しましたってポストしたり、子育て奮闘記を書いていたり、そんな投稿を読むときの気持ちってこの歌と同じだと思うんです。
わたしの同級生はやたら輝かしい人が多くて、アナウンサーを筆頭に、大学院の研究がニュースで取り上げられたりとか、MBA受けてみたりとか、手がけたプロジェクトが話題になったりとか…そんな投稿を見るとこんなしょうもない仕事を淡々とこなしている自分ってなんなんだろうって思います。同じ学校で同じ教育を受けたはずなのに、お天道様や親に申し訳ない気持ちになります。
わたしだってなにかしたい。なにか成し得たいし、そうではなくてもせめて同級生に胸を張って「こんな仕事をしていて、華は無いけどやりがいはあるんだ」と言えるように生きていきたい。

わたしに置き換えるとこんな感じです…笑

 

あいつの投稿が眩しすぎるから素直にいいね!をつけられないでいる

 

さあバンドやろうぜ、さあバンドやろうぜ

柴田さんの呼びかけは、一歩踏み出そうぜ、とわたしの背中も押してくれます。

 

この2曲は「犬にしてくれ」の中のマイベスト2なんですけど。

忘れらんねえよの「これまで」はもう十分わたしの心に響いているんです。
だから本気を出した柴田さんの「これから」を楽しみに、これからも聴き続ける所存であります。

先輩がマンションを一棟買ったと言う

なにがきっかけだったか、飲み会でそういう話になったのです。
会社の先輩がマンションのオーナーになったらしい。

分譲一部屋だったら、わたしだって買ったよ。中古だけど。
でも、一棟って!一棟って!!

その先輩は次の4月で入社10年目なのですが、それまでは実家暮らし。
買ったマンションが1億ちょい、
自分で2,500万、親が2,500万、合計5,000万をキャッシュでお支払い
残り5,000万円のローンを組んだそうです。
マンションの最上階に自分も引っ越して、今は住人さんを募集しているとのこと。

わたしたちの会社は若手の年収が500万ほど。
お昼代を切り詰めてお弁当を作っているわたしには想像もつきませんが、実家暮らしで特に趣味もなければ年200万くらいの貯金はできるのかもしれません…
その先輩は株で一発当てたことが大きかったそうですが、それでも1年目にして300万の貯金があったそうで、そのストイックさたるや恐るべしです。

わたしはそれを聞いて心底羨ましいと思いました。

このマンションを元手に、次はもっといいおうちに住みたい、とシコシコ考えているわたしですが、それだけではなく、投資用マンションとかにも興味があるわけです。
お金はあればあるほどいい。

幸せはお金では買えない、なんてありふれた言葉です。
でも、お金がある時と無い時で、同じ生活でも心のゆとりがてんで違うことに、大人になったわたしは気付いてしまいました。

ベッキーはこんな言葉を残しています。

ヒルズ族に教えたい ほんとうの幸せは お金はかからないよって」

 なんともポジティブな響きですが、「それはあなたが違約金を払ってありあまるお金を持っているから言えるのだ」ベッキーに教えたい気持ちになります。


ほんとうにお金持ちの人にはいい人が多い、というのもよく聞く話です。
だってお金があればそう簡単に人を妬んだりすることがないのだから。

だから、今のようにお金が足りない暮らしは嫌だなーと思うわけです。

わたしが今転職をしようとしているのは、「このしょうもない仕事でこんな給料だなんてやってられない」という気持ちがきっかけです。
なので、
 ①しょうもない仕事でいいお給料
 ②やりがいのあるお仕事で今と同じお給料
このどちらかだったら、やっていられるのに、と考えています。
もし会社のお給料が今より良かったら、転職なんて考えずに一生あぐらをかいて、適当に会社の愚痴をこぼしながら働いていたでしょう。

わたしの会社では勤続20年なんて人がザラにいるのですが、彼らが働き盛りの頃はまさしくバブル。残業代が青天井で、あまりの忙しさに目を回しながらも月給が手取りで70万だった、なんて武勇伝をよく耳にします。それならこんなしょうもないお仕事を20年も続けられるのも頷けます。

でも、時代は変わってしまいました。働き方も多様化してしまいました。

終身雇用が当たり前ではなくなりましたし、会社にお勤めしなくても、自分でお金を稼ぐ手段は様々です。自分に合った方法で、自分の生計を立てればいい。

そんな時代の流れに乗って、わたしも今のままでは満足したくないなーと思って、突破口というか、落としどころを模索しているわけですが。
人生は長いといえども、女性にはリミットもあるわけで、ノリと勢いで行っちまおうぜ!という気持ちになる時もあれば、先のことを考えて怖くなる時もあり…

とりあえずは転職活動をして、いい会社があれば移るし、なんだかんだ今の会社の条件がいいということになれば、会社に残ってお金を稼げる道を探すことになりますが。

先輩の話を聞いて、会社のお給料だけでは虚しいし、わたしもなにか探さねば!と気持ちを引き締め直した夜なのでした。

中古マンションセミナーに行ってきた

いまのマンションに引っ越してもうすぐ1年が経ちます。
住み心地も最高だし、まだまだ引っ越す予定はないのですが、結婚できるならいつでも手放して構わん!という覚悟もありますし、いつになるかわかりませんが、いざ引っ越すとなった時に何の知識もないのも嫌なので、まずは基礎知識をつけようという気持ちで参加しました。

セミナーの内容としては、マンション転売の流れと、各フェーズでの注意事項。
1 売却相談
2 物件調査・査定
3 媒介契約
4 販売活動
5 販売報告
6 見学者への対応

ここらへんの流れはなんとなく想定ができるもの。

お話の中で印象に残ったのは、目的によって売却方法が異なってくるということ。
①中古または新築の分譲マンションに買い替える場合
=引っ越しタイミングが決まっているため、金額も重視しながらも、ある期間内に売却することを優先する
②賃貸に引っ越す
=引っ越し時期が決まっていないので、期間内に売ることより高い利益を出すのを優先する

だいたいの人はマンションの買い替えによる売却なので①なのかもしれませんが。
マンションを売るのなんて一大事なわけで、高く売ることばかりに気が向いてしまいますが、確かに「期間内に売る」ことも重要。
そのためには、当たり前のことですが、売ることを検討し始めたら早めのタイミングでエージェントさんに相談を始め、計画的に動くことが必要となりそうです。

さて、希望者にはセミナー後に個別相談をしていただけるので、こちらも参加。
セミナーに参加するにあたり、わたしには解消しておきたい不安がありました。

Q1 わたしの家の査定概算金額を知りたい
⇒購入時にいただいた資料をお見せして、紙の上から判断できるレベルでの概算金額をお伺いしました。
間取りを見ていただき、駅からの距離や景観などもヒアリングして判断いただいた結果、そんなに下がらないだろう、とのこと。これはかなりいいことを聞いたぞ!
あと印象として、部屋からの眺望は重要視されるのだなぁというのが意外でした。あんまり意識してなかったので…
次回物件を選ぶ際は注目したいところです。

Q2 売るべきか、貸すべきか
⇒わたしの家の場合は売ってもある程度の利益が見込めるだろう、ということもあり、可能性としてはどっちも行けるので、引っ越すタイミングでの状況を見て要検討、ということでした。
なお、中古のマンションが人気が落ちてくるのは、築15年~20年くらいとのこと。
なので、例えばあと4年くらい住んで(築10年)、5年くらい貸しに出して賃貸収入を得て(築15年)、価値が落ちる前に売りに出す、ということもできるのかなぁ、なんて都合のいい考えもちょっとだけよぎりました。

Q3 オリンピックの前後、どちらで引っ越せばいいのか
⇒これが一番気になっていたこと!オリンピックまでは不動産価格が上昇し、オリンピック後落ち着いていく、という話を聞きます。
ということは
・オリンピック前に売る=高く売れるけど、住み替える場合は高く買うことになる
・オリンピック後に売る=住み替える場合は安く手に入るけど、売却利益も低い
…で、結局どっちがお得なの?という疑問です。
結論としてはどっちもどっち。なので自分の生活の変化に併せて好きなタイミングで売ればいい、ということです。
家電は日々進化を重ねているので買い替えるタイミングがわからない。が、「買イタイ時ガ、買イ替エ時~」であるという家電芸人、チュートリアル徳井さんの名言がありますが、マンションにも同じことが言えそうです。
オリンピック後に高く売って安く買えたら最高ですが、難しそうであれば賃貸に出してもいいし、柔軟に考えていきたいです。

こんなことを質問しながら1時間ほど相談に乗っていただいて、セミナーは終了。
不安も解消できて非常に有意義な時間でした。

まとめ
とにかく始めが大事!売却もできるし賃貸にも出せる、その時の不動産状況に応じて臨機応変に対応できるマンションを買っておくことがなにより重要だという印象を受けました。
ただし、購入当時や今の時点で「どうにでもできる」と言われているマンションも、周りにもっと競争力の高いマンションが建ったら淘汰されてしまうわけで、周りの不動産の様子にも気を付けていきたいなぁと思います。モデルルームとか定期的に行きたいなぁ。