社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

今年も、能町杯「NMR好きな男」マイベスト3を考える 

わたしのだいすきな著名人のひとり(タレントでもない気がして、著名人)、の能町みね子さんが主催している「NMR好きな男アンケート」通称NMRというものがあります。 
 
毎年年末にアンケートが主催され、年明けのイベントで結果発表、整理された集計結果が市井の人間の目に触れるのはもう少し後になります。 
もともと「twitterで能町さんをフォローしている=モテない系女子が選ぶ」をひとつのフィルターとして実施されていたアンケートですが(ananでは毎年キムタクが一位だが、果たして本当にそうなのか?モテない系女子が選んだらどうなるのか?という実験的な試みからスタートしたと記憶しています)、能町さんが有名になるにつれて少しずつモテない系の持つ一定の色が薄れている気もして、当初から投票に参加していた身としては寂しくもあり、興味深くもあり、という気持ちです。 
とはいえ、2013年度には「大泉洋福山雅治の上を行けるランキングはここだけ」という声もあり、「キムタク・福山」というananが提唱したスタンダードに何かしらの違和感を覚える女たちが身を委ねられる一定の安定感がここにはあります。集計結果を肴に通勤電車の中でにやにや、寝る前にベッドの中でにやにやするのはほんとうに心休まる、有意義なひとときです。 
昨年度は「にわかですみません」とタモリさんに投票する人や「他に思い付かなかった」という理由でベネディクト・カンバーバッチに投票する人がいました。このランキングが信頼できるのは投票理由のひとつひとつに情熱を感じるからです。数多いる俳優・アーティスト・スポーツ選手・文化人などの著名人からマイベスト3を絞る作業って結構難しいんですよ。まず3人に絞るのも難しいし、それらを順位づけするのも難しい。もちろん「私の中で不動の一位はこの人」なんていうのもありますが、あのドラマでやられたとか、この前ライブに行ったらめちゃめちゃよかったとか、その年の活躍度にも結構左右されたりして。そうして悩みに悩んだ末に絞り出される「気持ち悪い」「エロい」「殴られたい」などの声。一見して褒めているのかわからないような言葉の裏には、いかに私を含む有権者たちが脳内で彼らと自分との関係性を考え抜いたという、ある種のリアルさを感じます。 
かく言うわたしはかつて染谷将太くんに投票した際「部屋着にグレーのパーカーで家のソファに体育座りでココアを与えたい」という理由を付記しました。この願望、というかこの暮らしは今もわたしの胸の中に淡々と存在しており、疲れた際にはこの部屋のドアを開ければ隅っこにちょこんと座った脳内染谷くんがわたしを癒してくれます。 
 
さて、今年も残り3か月と迫ってきた10月、そろそろNMR2015に投票するマイベスト3を考え始める時期です。今決めなくとも、少なくともある程度の候補者を出しておきたい。12月の投票間近でないこの時期に投稿するのは、このブログが「みんなもNMRに投票してね!」という不要な告知目的のものではなく、わたしの一年を整理する内省目的のものだからです。NMRに参加するようになって数年、いい男を見ると「これは今年の投票対象だな」と心でメモをとる習慣はばっちり身についています。明石家さんまさんが毎年夏にラブメイト10を発表するのも同じような心境なのかもしれません。 
 
まず、わたしが毎年投票しているのが染谷将太くんと岡田将生くんの二大巨頭。 
岡田将生くんは昔夢に出てきて同棲してからというもの、恋に落ちてしまいました。岡田将生くんとわたしはものすごく狭いワンルームに住んでおり(※夢です)、小さなシングルベッドで二人くっついて寝ていました(※夢です)。その夢はわたしの脳内にこびりついており今でもくっきりと思い出すことができます。 
あと、ネガティブなのもいいですよね。人見知り芸人や気にしすぎ芸人が人気なのは芸能人という華やかな存在がネガティブ要素によってぐっと身近に感じるからだと思うのですが、イケメンが根暗なのもまさにそれ。「わたしたち、もし出会うことがあればきっと波長が合うはず!」なんて根拠のない確信が持ててしまう。映画「アントキノイノチ」の宣伝でさんまのまんまに出演した際に、岡田将生くんが映画に因んだお土産として、さんまさんにエンディングノートを渡しながら「いつ何があるか、わからないですからねぇ…」とため息をついていましたが、その物憂げな表情にきゅんときた視聴者も多いでしょう。彼となら落ち着いて老後まで過ごせそうな気がします。 
 
染谷くんは映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を観て出会いました(脳内で)。スクリーン越しに初めてであった染谷くんはどうやって上ったのか民家の屋根の上にいてグレーのパーカーを着ていました。ちょっと大き目のフードが特徴的だけど、なんてことないグレーのパーカー。なのに染谷くんが着ると不思議な品格がありました。そのだぼだぼのパーカーにわたしも包んでおくれよと、そんなことを思いました。 
ヒミズ」で見せる暴力性、「みんな!エスパーだよ」での童貞感。なんの予習もせずに「バケモノの子」を観に行って、大人の九太の声がかっこよかったけど誰だろうと思って調べたら染谷くんだった、なんてこともありました。底なし沼にはまってしまったら最後、染谷くんが魅せる表情の数々には終わりがありません。 
ただ、元旦の染谷ショックがなぁ…。映画「みんな!エスパーだよ」ももちろん観に行きましたよ。あんなにTENGAにあたふたしていた染谷くんが菊地凜子の旦那だなんて、未だに信じられません。 
 
それから星野源ちゃんも鉄板。くだらないの中に愛が溢れる源ちゃんとの暮らし、夢のようです。ただし彼はもう殿堂入りの風格。ここまで登り詰めると、もうわたしが入れなくても…なんて気持ちにもなるんですよね。 
一方で「わたしが入れなければ!」と使命感を燃やすのが岡村靖幸さん。ただし去年はそんな有権者が殺到したのか、ものすごく上位に来てしまいました。それはそれでもやっとする、「これじゃない」感。なんとなく「わたしだけが知ってる岡村さん」であってほしい、という独占欲が働くんですかね。 
悔しいけどまんまと引っかかってしまったのは千葉雄大くん。あざといよ。かわいいあざとい。「俺とお前とハロウィンウィン」は去年のベストアクトです。もう久保能町リスナーって時点で「わたしたち絶対相性いい!」って確信を女たちに持たせるあたりがずるい。でもきっとたいしてこじらせてない女と付き合ってるんだろうなあ。これはそう言い聞かせて、いざ現実に直面した時のダメージを和らげるための保険であって、実際はわたしのほうが相性がいいと信じています。 
 
以上が、わたしが今まで投票してきた男性たち。 
ここからは今年わたしの心を奪ったルーキーを列挙していきます。 
 
前々からDJが楽しくてすきだったのですが、今年のピエールフェスに行ってから熱が急上昇しました。アイドル好き、キキララなどのかわいいもの好きと、わたしと相性いいなと一方的に思ってはいたのですが、そこにドラム演奏時の圧!おいおいさっきまでどんぐりころころ演奏してたのにそんなカッコいいとこ見せちゃうの?みたいな。これぞ、G・A・P!ギャップに弱いという定説にイチコロで恐縮です。 
 
これも久保みねヒャダ効果でしょうか。前から格好いいとは思っていたんですが、「愛はおしゃれじゃない」を観ているうちに、次第に小出くんにも目が行くようになりました。話し方がすごく、文学的な香りというか、小出くん自身がすごく純文学にいそうな気品を持っている感じがして、木漏れ日の差し込む図書館で出会いたい。前髪が長くて邪魔じゃないのかしら、でもそこがいい。 
 
ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ 
バンドマンばかりですみません。ミーハーで恐縮ですが、彼実はイケメンですよね。わたしの中で勝手に「ゲス乙女=お洒落モテ系音楽」「キュウソ=童貞文学的音楽」っていう偏見図式があったせいで最近までその事実に気づかなかったのですが、ファントムバイブレーションの頃からそのフィルターがとけていき、Mega Shake It!のお茶目なコスプレから着ぐるみから(別に本人たちはお茶目だと思ってはいないと思うのですが)、色々な表情を見ているうちに次第に気になる存在になりました。「ゆとり世代」なんて言われるけど非常に客観的にものごとを見ている気がします。人は人、自分は自分でライブを楽しもうぜ、というスタンスも共感できていいです。 
 
 
以上!書き出したら引くほど長文になりました。ここまで読んでいる方がいらっしゃったらご清聴ありがとうございます。 
わたし自身は非常に気持ちを整理できてスッキリしました。これから年末に向けて丁寧に3人を選ぶ作業をしていこうと思います。 
今年は有望な俳優さんたちがたくさん結婚するショッキングな年だったので、いちファンとして動向がとても興味深くもあります。