社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

おうちを買うまで② 中古マンションを買った女の動機

家を買った理由としては、家賃がもったいない。これに尽きます。
 

|鰻の寝床に住むのは2年が限界

わたしが初めての城として選んだひとり暮らしのお部屋は典型的な鰻の寝床でした。

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こういうの
約7畳の1K、廊下にキッチンがついていて、コンロは一口。
バストイレは分かれていて、お風呂と洗面台は一緒でした。
 
その時の条件としては ①バストイレは絶対別 ②駅徒歩10分以内 という二大巨頭があり、それから女の子のひとり暮らしなのでオートロックも必須。他は汚くなければ必要最低限の設備でいいや、という感じでした。今思うと、初めてのひとり暮らしだったので何が必要で何が不要かがわかっていなかった。「ロフト付」という無駄にお洒落な響きに誘われて、危うくプロパンガスのおうちを選びそうになったこともありました。ロフトもプロパンガスもいらねえよ!マジで!
小娘だと思ってなめやがって…といま思い出すと腹立たしいですが当時のわたしは本当になめられても仕方がない小娘でした。
 
そんな紆余曲折がありながら選んだおうちは新宿区、駅から徒歩6分。管理費込みで家賃は79,000円。
エリアと駅からの距離を考えれば妥当、むしろ安いくらいの金額だったので、家賃に対して割に合わないなぁ、といった不満を感じたことはありませんでした。
(ただ、この管理会社がものすごくヤ○ザな会社でした…!退去のときにどんだけぼられたか…また賃貸に戻ることがあったとしてもこの会社のマンションはもう借りません。やはりわたしは小娘でした)
 
とりあえず住んでいる時には不満は無かったのですが、もうすぐ更新、という時期が迫ってきた時に、家賃に年間100万円弱使っていることを認識してぎょっとしました。100万あったらもっといいことに使えるんじゃないかと思ったんです。
そうすると現金なもので、急に住んでいるマンションが色褪せて見える…笑 狭いし、コンロ一口しかないし、洗面台は独立してないし…と、今まで「そこは拘ってないから妥協してOK」と処理していた事柄に対して妥協できなくなってきました。なんで100万払って妥協してんだわたしは!と。とりあえず更新という選択肢は無くなり、広いところに引っ越そうと思いました。
 

|頼りになるのは自分!そして家族!

ひとり暮らしを始めて10か月くらい経ったところで、生まれて初めて彼氏ができました。
向こうは実家住まいなので、まあ、わたしの家に来る。付き合いたてで浮かれていた時は週の半分以上はわたしの家に来ていたのではないだろうか。落ち着いても週に1~2回はうちに泊まってたんです。
 
なので引っ越すにあたりまずわたしが考えたのは、「彼に2万もらって、家賃10万の広い家に住もう」でした。
週に1~2回来ていたら月の1/4はうちに来ているわけで、そうしたら家賃約8万のうち、2万円分くらい泊まっている計算になります。だから別にこれは妥当な交渉だろうと思いました。今も思っています。
しかしこの交渉は断られました。払うとわたしの存在が重くなったり、なにかがリアルになったり、まあ、いろいろあるのでしょう。それはなんとなく察します。こちらも「うちに来させてやってるんだから金払えよ」というスタンスでもないので、そこまで強要もしませんでした。正直ケチだとは思いましたが。
 
とにかく資金援助に挫折したわたしは、ならば同じお金で広い家に住むしかない。
そうすると選択肢は もうすこし都心から離れたエリアに住む または 駅から遠くて家賃が安いところを探す または 買う の3択になるわけです。
でも、エリアも気に入っていたので同じあたりで探したいし、仕事で疲れた帰り道に駅から家までが遠いのはキツい。
このあたりから、「マジで買うのもありかも」という考えが頭をもたげ始めます。
 
さて、ここで懺悔すると、偉そうに散々「マンションを購入した」と書いていますが、彼からの援助に失敗したわたしは親に少し援助してもらいました。
 
もともとひとり暮らしを始めるときも「買っちゃえばいいじゃん」と言うくらい、両親ともに購入にマイナスイメージはありませんでした。
その時は、買うなんて途方もない、と思っていましたし、結果論としてまずは賃貸という選択肢は間違っていなかったと思います。
実際に一人暮らしをしてみないと自分が家になにを求めているのかはわかりませんし、それがわからないまま想像で大きな買い物をするのは危険だからです。
それも踏まえて、改めてわたしが「引っ越しを機に買うことも検討しようと思う」と相談すると、少しだったら頭金を援助してあげるよ、と有り難い言葉をいただきました。
 
基本的には自分のお金で頑張るつもりでしたが、大きなお金が動くし、せっかくチャレンジするなら親が元気なうちにやってみよう、と踏ん切りがつきました。
 
こうしておうち探しが始まります。