社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

結婚式のキャンセルについて③ いろいろあった…

本当はもう結婚式を挙げている予定だったのですが。
コロナを気にして披露宴はやりたくない、いつまで延期すればいいかもわからないからキャンセルにしたい、やむを得ない事情なのでキャンセル料は払いたくない、という話を式場と延々と話し続けて、このような結論になりました。

 

 

①家族のみで挙式・食事会を実施

もともと、家族で挙式だけやらせてもらえないか?という相談もしていたところ、会場はあくまでも「挙式&披露宴」というパッケージしか受け付けないため、お断りされていたのですが、家族のみの食事会をあくまでも扱いは「披露宴」とすることで妥結。
(なんなら、新郎新婦だけの披露宴も提案された…誰に披露するんや…)


②それに伴う変更、キャンセル料は請求しない

ただし、他の項目から値引きされるため、見積上はキャンセル料が発生している。
例えば、ドレスのキャンセル料は請求されますが、ご飯の項目から値引きされるため、実質は負担しない…という具合です。

 

今回学んだのは、とにかく式場は絶対に例外を作りたくないということ、
しかし、粘り続ければ妥協点を提案してくる、ということでした。

 

式場だってバカじゃないんだから、今回のコロナが「天災などのやむを得ない状況」に該当する可能性があることはわかっている。
しかし、それを認めてキャンセル料を請求しなくなってしまったら、式場だって立ち行かなくなってしまう。
幸か不幸か、国は結婚式を「不要不急の催し」からは除外しており、国からの支援も見込めない。

 

式場だって苦しいことはわかりますが、わたしたち一般市民だって苦しいから、絶対に妥協したくない…という気持ちで粘り続けました。
ていうか、まじで「おい国~!」という気持ちになった…国が補償さえしてくれればこんな争いは起きないのに…

 

主な争点は、「コロナはやむを得ないキャンセルか否か」ということです。
式場は、「実際に結婚式を執り行っている人もいるのだから、キャンセルはあくまでもお客様都合である」という言い分。
そしてわたしたちは、「コロナに伴うキャンセルはあくまでも不可抗力によるものでありキャンセル料は発生しない」という言い分。

やむを得ないだろ!!と言い張るのにさらに以下の根拠を追加しました。
※わたしは東京都在住、会場も都内の会場です。

  • 緊急事態宣言が解かれた5月25日以降においても東京都では独自の指標を根拠とし警戒を呼び掛けていた
  • 7月30日の東京都の臨時記者会見では、「感染拡大特別警報」が出され、都知事からは「感染爆発も憂慮される極めて危機的な事態で、一刻の猶予も許されない」と強い言葉で警戒を訴える発言があった
  • 9月10日の「第38回東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」において、専門家から「感染の再拡大に警戒が必要」、都知事から「引き続き、対策に万全を期すことは、極めて重要」との発言があった
  • 都外への旅行等の自粛要請の終了がやっと議論されたのも9月10日の同会議であり、緊急事態宣言発出の有無にかかわらず、感染拡大を起こさない行動が行政より求められていた


そして、東京都コロナ相談窓口に問い合わせた際に、「不特定多数が集まる宴席を伴うこと、都道府県をまたぐ移動を伴うことから、結婚式は推奨しない」との見解をいただいたことも踏まえ、法令によって禁止されていないとしても、結婚式の実施は不可であると考えます…とひたすら言い張りました。

結論として、「あくまでも会場としてはやむを得ないキャンセルとは考えていない」と向こうも言い張っていましたが、恐らく「こいつらとんでもないクレーマーや…」と思われたのか、冒頭の条件を提示していただき、着地するに至りました。
我々としては会場が言ってることに納得したわけではないけれども(会場が言い張っている内容の根拠が弱くて納得しかねる)、最大限の譲歩は引き出せたかな…と思っています。

もしかしたら、これ以上言い争うと「続きは法廷で…」となったらどうしよう、と思っていたのでちょっとびくびくしていたのですが、キャンセル料を負担しなくていいところに落ち着いたので良かったです。
完全にキャンセル&負担なし、という形にはならなかったので、同じような状況の人にあまり参考にならない結果になってしまったのですが、上記の根拠だったり、とにかく粘る!というところが誰かの参考になれば…と思ったので、ブログに載せました。