社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

でも、一緒に行くんだよ(ももクロ紅白落選を受けて)※追記あり

ももいろクローバーZが紅白を落選、そして卒業宣言が飛び出しました。



落ちちゃった、ということは落選なのでしょう。
実際に何があったのかは当人にしかわかりませんが、わたしにとってはこれが真実です。


少し逸れますが、去年の紅白でのたかみなの言葉を思い出します。

ただ一つ言わせてください

来年 全グループは出られないでしょう

1回出られたからって 次が出られる訳じゃなくて

2回出られた 3回出られたからって次がある訳じゃない

その言葉通り、今年、48グループではSKE・HKTが今年は出場を逃がしました。
数年前のSKEのパレオはエメラルドのアクロバティックな演技、素晴らしかったのにね。いい意味でアイドルの概念をぶち壊して、ものすごくインパクトがあった。

そしてたかみな自身も、一度「アキバ枠」として出演して、次は出られなくて、その翌年に出演を果たしたという経験があります。

たとえ大きな輝きを放ったとしても、どんなに売れていても、出続けるということは本当に難しい。

 

出場歌手は(1)今年の活躍、(2)世論の支持、(3)番組の企画・演出を前提に選考、とのこと。
ももクロはこの3つを満たしているのになんで、という内容のネット記事を見かけましたし、同意したモノノフさんも多いでしょう。わたしもそう思います。
リアルなところで言えば、NHKへの媚が足りなかったとか、いかにも業界な大人のやりとりもきっとあるでしょう。
でも何が決定打か、なんて誰にもわからない。

「幕が上がる」の中で、高校演劇の審査基準が曖昧だと指摘したこんなセリフがありました。

なんだかよくわからない審査員に、なんだかよくわからない審査をされる

このよくわからない審査を突破して勝ち上がるために、彼女たちはひたむきに努力する。
頑張ったって勝てるかはわからないけど、頑張らなかったら負けてしまうことは確実です。報われないかもしれないことに挑戦するのは怖いし、なんだか損な気分にもなります。それでも、やるしかない。
そして負けてしまったって、努力していたことは無しにはならないんです。

 

高校演劇に限らず芸術の分野の審査基準なんて本当に曖昧で、今回だって同じことです。
セリフが巡り巡って、これもドラマだな、と思うのです。

 

多くのモノノフさんと同じく、真っ先に浮かんだのはあかりんとの約束。
そしてももかのリベンジができなかったこと、あーりんがフルで参戦できなかったこと。

 

卒業という挑戦的にもとれる言い方に違和感を覚えた人は多いでしょう。
この前サブちゃんが卒業したのに、同じ言葉を使うってどんな大御所だよ、と。
卒業ってことは、今後もう二度と紅白に出ないの?
今年はだめだったけど、また来年出られたらいいね、っていうのはだめなの?
などなど…

 

だからちょっともやっと感が残ってはいるんです。

 

でも、ももかのブログを読んで、もう切り替えてるんだなって、少し冷静になりました。
それから、一昨年のクリスマスイブイブ、2013年のももクリでかなこがわたしたちに言ってくれた言葉を思い出しました。

こうやってたくさんの夢を叶えてる自分たちにビックリしながらも、どこまで行けるのかなって考えてみたりもします。もうこうなったら、ちょっと本当にあり得ない世界まで行ってみたいなって。みんなが想像できないような、モノノフさんがついて来れなくなるくらい私たちは走っていきたいなって思うし、なんだかんだついて来てくれることは知っているので(笑)、みんなであり得ないところまで進んでみませんか? みんなと一緒ならなんでもできる気がするんです

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それで、やっぱりついて行けばいいんだって思いました。今ちょっとついて行けなくなりかけたけど笑
でも、「ああ、信じててよかったな」と思える景色をきっと見せてくれると思うんです。
だからわたしは信じて、これからも応援していきたい。
年下の女の子について行く、なんていうのは大人げないので、一緒に進んで行きたいな、と思います。

  

最後に、ひとつ不満を言うのであれば、紅白に合わせなくてもいいからもっと早く情報欲しかったな…
個人的に今年は30・31日でCDJに行く予定で2日券チケットを確保していたので、今から30日分だけチケットを取り直して、ももクロの年越しも確保して、既に購入していたチケットを誰かに譲って…というのが結構めんどくさい。。

地方の人とか未成年の人も大変そうですよね。まあ、いろいろ言われることは承知でのこのタイミングなんでしょうけど…

 

 【11/28追記】

AM1h00の時点でメンバー全員のブログが更新されました。
紅白に残してきたものがあること、それをいつか必ず取りに行くことをひとりひとりがそれぞれの言葉で、わたしたちに伝えてくれました。
なんていうか、昨日は、「卒業」というからには何か方向転換をするのか…?という不安があったのですが、そんなことは全然なくて、悔しさとか、約束とか、大事なところはももクロのみんなと共有できてる、とわかってほっとしたのが正直なところです。あーりんの言う通りももクロはなにも変わっていませんでした。
前を向いて、というのは、今までの夢や約束を諦めてどこか違う目的地に進むということではなくて、また1から、ゴールに向かって自分たちのペースで歩いていくことなのだと、すとんと腑に落ちました。

それがわかったから、もう大丈夫。
わたしはこれからも、サイリウムを振ってみんなを照らしていくだけです。