社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

「美術館女子」に思ったこと②

では、美術館女子の企画の切り口、違うパターンも想定します。

 

2. AKBをフックに、美術に興味ないアイドルファン層をターゲットにしていた場合

こちらは単純に、下記のような流れだと推察されます。

①美術館の来訪者を増やすために、新規顧客層を拡大するにはどうすればいいか?
②読売で連載しているAKB企画とも連動して、ファン層に興味を持ってもらおう
③美術館に来訪するAKBを「美術館女子」と名付けて企画タイトルにしよう

正直、こう書いてもなぜ「美術館女子」にしたのか、よくわかりません。
AKBのファンは男女比で言うと男性の方が多いので、AKB切り口でファンを持ってこようとするなら、来訪するターゲットは「美術館男子」の方が多くなります。
とは言えファンには男女ともに含まれますから、単純に「月刊AKB番外編」とか「美術館×チーム8」くらいの企画タイトルの方がわかりやすいし潔い気がします。

そして、AKBをフックにした時に、内容があれで適切なのか?というのも疑問です。
仮にAKBのグラビア企画で、今回の舞台は美術館です、という話なのであればまだわかるのですが、それで聖地巡礼的に来訪者を増やすのは企画の本意ではないと考えます。

わたしが大好きなももクロは「Musée du ももクロ(ミュゼドゥももクロ)」というWEB番組を細々とやっているのですが、これは「メンバーと一緒にアートを学ぼう」という趣旨のもとに作られています。
ももクロきっかけにアートに興味を持ってもらおう、という考え方は上記と同じなのですが、ミュゼドゥももクロでは、ももクロが美術館に来訪し、専門の方からお話を伺いながら理解を深めていきます。こちらの方が真っ当な考えだなと思います。


長くなっちゃったのでさらに続く⇒

 

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