社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

「古き良き」テレビについて思うこと

志村けんさんがコロナにかかって、亡くなってしまうまで、SNS上で「志村けんのお陰で女性の裸を初めて見られた」的な投稿をたくさん見て、なんならご丁寧にも当時のキャプチャを貼る人もいて。
わたしはドリフをあんまり通らないで育ったから具体的な思い出はないけど、それでも有名な人の訃報はショックだったのに、悲しみに水を差されてなんだかぐちゃぐちゃな気持ちになってしまった。

「古き良き」テレビがなぜ今も継続されていないのかと言えば、それに傷つく人や不快に思う人がいて、それを全ての人が目にする可能性のあるテレビで放送するのは「良くない」と考えが改まったから。
「古き良き」=「今は悪しき」風潮であることが認識されていなくて、なにが問題なのかも理解されていないんだろうな。

テレビの影響って今も大きくて、その当時はもっと大きかったことと思う。
その「テレビで放送しているんだから、問題ない」と思って育ってしまった人は多い。
この罪は大きいよな本当に…

いま、エトセトラVol.1「コンビニからエロ本がなくなる日」特集を読んでいるんだけど、そこでも武田砂鉄が「コンビニに置いてあるんだからいいんだろう」とエロ本や自分の性欲に自信を持っていたことを書いていたことも思い出した。

これ言うとなんか志村けんの死に変な噛みつき方をしている人みたいになってすごく嫌なんだけど、問題は問題だと思うので書いた。

志村さんの訃報は本当に悲しい出来事で、ご冥福をお祈りします。