社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

「結婚の奴」トークイベント補足

さらに嬉しかったことなどをつらつらと。

 

最後にサインもらう時に、前の記事で書いたような感想を簡潔に能町さんに伝える。

 

isunoue.hatenablog.com

 

わたし、苗字が非常によくある「鈴木」なので
「苗字を変えたくなくて事実婚にした」と言うと
「え、鈴木なんてありふれた苗字別に変えてもよくない?」みたいな反応が9割。

たまに、中学からの友人とかが「自分も苗字変えたくないからわかる」と同意してくれたり、「あんた昔から鈴木に愛着持ってたもんね~」って理解してくれたりするくらいのもの。

 

でも、わたしは、中一の時に「日本に鈴木はなぜ多い?」という本を読んで、「鈴木はもともと神官の姓で、明治以降に平民でも苗字を持てるようになった際にみんながこぞって鈴木に憧れて鈴木を名乗った」ということ(記憶なのでアバウトだけど確かこんな感じ)を知って以降鈴木に非常に誇りを持っている。

そうでなくても「鈴木」前提でバランスを考えて名付けられた自分のフルネームが大好きなので、結婚して自分の苗字を変える、というのは絶対に嫌。

 

(ていうか鈴木がありふれていたとしても、それと苗字を変えることって全然別の話というか、多分わたしは「勅使河原」だったとしても同じ熱量で苗字を変えたくなかっただろうから、苗字の凡・非凡というのは苗字変更の理由には関係無い…)

 

…ということを懇々と他人に話しても、理解されるかされないかは半々。

会社の先輩(男・40歳)に説明した際には「うちの嫁さんはうるさく言う人じゃなくて良かったわー」とか言われる有様…まじ心を閉ざした。

 

そんな虚無感の果てに、能町さんに「苗字を変えたくなくて事実婚にしました」と話したら、「鈴木っていい苗字ですもんね」と返答してくれた時の、この、喜び!

隣にいた女性(編集さん?)も「バランスが取れていて素敵なフルネームですね」と重ねてくれる。

友だち以外でこんなに即わたしの想いを汲んでくれる人って今までいなかったし、鈴木の良さを理解してくれる人も少ないし、これがもうほんとうに嬉しかった。

だから能町さん、すき…

 

さらに大木さんにサインをもらう時に「鈴木です」と話したら「スズキは”幸福の鈴が鳴る”の『鈴』に、植物の『木』ですか?」という確認のされ方をして、改めて自分の苗字の素敵さを再確認…

 

どうでもいい人には言わせておけばいいし、時間がかかってでも理解してほしい人にはいつかわかってもらえるといいなー

というか、わかってもらえるように頑張ろう。