社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

フェミニストとしての自我の芽生えなど

何度か書いている通り、我が家は事実婚で運用している。
まずは事実婚で運用してみて、もし都合が悪いことが発生した場合は一時的に入籍することも検討したり、柔軟に対応していこう…とは思っているものの、「結婚」とは何ぞやと調べていくと、結婚制度の現代とのミスマッチが気になったりして、どんどん法律婚に抵抗を覚える今日この頃。。

そもそも、他に適切な単語を知らないもんでついつい言ってしまうけれども、「入籍」という単語からしておかしい。
昔は「女性が自分の家の戸籍から抜けて、男性の家の戸籍に入る」から「入籍」だったわけだけど、いまは「結婚する男女(現状は男女の組み合わせに限る)がそれぞれの家の戸籍から抜けて、新しい家の戸籍を作る」というものだから、まあ新しい家に入ってるっちゃ入ってるとも言えるけど、「作籍」とか「新籍」とか「改籍」とか言った方が、適切な気もする。

これは、昔の「家制度」が昭和22年に廃止されたにも関わらず、戸籍制度や夫婦同姓などの部分だけが謎に残ってしまってこんな歪なことになっているらしい。
最近教えてもらって知ったこと。

それでなくても結婚というのはフェミニズムに目覚めがちなタイミングではあるけれども、わたしは特に事実婚を選んだことで、自分の中でもやっと存在していたフェミニズムの芽を明確に認識できた気がする。
わたしはぼーっとしているから、多分普通に「入籍」していたら、何の疑問も持たずに、時には女のもやっとする気持ちを抱えながらも、「まぁこんなもんだろうな」って感じで受け入れて過ぎて行ったと思う。

「入籍」していることで自動的についてくるパッケージの便利さだったり、それ以外のカップルには付与されない理不尽さだったり、財産分与のことも調べたり…事実婚だから勉強できたこと、経験できたことがたくさんある。友達に証人になってもらって遺言書を作ったのは面白い経験だったw
わたしはこのカスタマイズしていく感じが現状とても気に入っていて、結婚してもうすぐ1年になるけれども、この選択は間違ってなかったなと思うし、同意してくれた夫にもとても感謝している。

そして今のところなんの不便もないんだなこれが!
子供がいない夫婦共働きは別に事実婚でもなんの問題もないことが実証できてしまった…たまに理解されなくてもやっとすることもあるけど、そんなの法律婚カップルだってなにかしらあるだろう。
子供ができたらまた想像できないことが続くけど、都度都度対応していって、サンプル数1ではあるけれども事実婚の実績を残していきたいな。