社会的なパグ

フェミニストなのに広告会社にいる。迷いながら生きています。

ナイナイのオールナイトを聴きました

岡村さんの謝罪回。相方のやべっちが来てくれて、「公開説教」として岡村さんのどんなところがよくなかったのか、過去の岡村さんの発言などを振り返りながら話してくれました。

やべっちが結婚して「景色が変わった」のはとてもいい話で、誰かと暮らすことで相手への経緯が生まれたっていうこと自体は世界が広がって素敵なことだと思うんだけど。しかし、それで「女性をリスペクトするようになった」っていうのは結局男女の役割分担についての考え方が固定のママなのでは…?「女性が●●の役割を担っていることに気付いて、そこからリスペクトを覚えた」というのは、根本的な解決にはなっていないような気がした。
でも今まで自分のことしか考えてなかった人が、周りの人間へ気持ちを向けられることになったのはいいことなのかな、、そうやって、少しずつ変わっていく、というのが現実なのかな、、

やべっちは恋愛で揉まれて人として成長したんだろうな。人と深く関わって人は成長できる。やべっちはそれがたまたま恋愛だった、ってだけのことなんだけど。
一例として、自分は「恋愛」や「結婚」を通じて人と深く関わることで景色が変わったよ、岡村さんもどうですか、とやべっちは提言していたと、頭ではわかるんだけど。なんか「恋愛とか結婚だけかい!」という読後感もあって、少し物足りない気もした。

でもラジオとしてはとてもいい番組だったとも思う。わたしも高校生の時からリスナーで、やべっちが卒業した時もリアルタイムで聴いていたのだけど、「やり切った」「燃え尽きた」というような理由になんとなくしっくりきていなかった。それも答え合わせできた気もしたし。
あの時なんとなくやべっちが岡村さんを突き放したような印象もあって、それは今思うと少し正解だったんだと思う。でも一方で今日みたいな相方のピンチの時には来てくれる。それは岡村さんをお笑い界に引き込んだ自分の責任を果たすと同時に、なんだかちょっとやべっち自身のためでもあるように思えた。お互いが自立するために必要な儀式だったのかな。

わたしは今回のことでラジオを終わらせたり、チコちゃんまで降板させようとするのはやりすぎなんじゃないかと思ってて、それこそ、ここからの復活を見せてほしい。「ラジオだから何言ってもいい」って言ってる人たちを変えてほしい。

子供の頃に見ていためちゃイケで、人間ってこんなにストイックにものを突き詰められるんだなって、わたしは岡村さんに人間の底力を教えてもらったと思ってる。
ごめんなさい、岡村さんに夢を見てるようなわたしのような人間が、岡村さんを鬱に追い詰めたのかもしれないけど、それでも。岡村さん、やべっちの声が届いていたら。もう一度立ち上がる姿をわたしたちに見せてくれませんか。